こども伝統芸フェス2017~こどもによる日中伝統芸能交流公演

こども伝統芸フェスについて

事業の目的

日中の子供の伝統芸能団体がお互いの伝統芸能上演を通じて文化交流を図るとともに、指導者たちの意見交換によって、将来に渡っての伝統芸能の存続と発展を目指します。また、通常より注目度の高いイベンとして、より広く一般への伝統芸能への関心を啓蒙します。

プロジェクト全体のねらい

1.中国でも近代化、好景気が進む中で若い世代への伝統芸能離れと継承については課題となっています。日中お互いのスタイルの利点や課題を検証しながら意見交換していくことで、従来の視点に先んじた推進活動を検討します。

2.芸術の分野においては政治情勢に関わらず、お互いにより良い芸術を目指した活動を志しています。この活動を通じて、 草の根的な立場から日本と諸外国との関係改善に貢献します。

3.日本の漢字や琴などの文化は古来中国より伝わってきたものです。それが現在では、日本独自の文化となっていたり、逆に中国ではどんどん近代化を進めて新しいスタイルになっていたりします。このように文化の交流が定期的に行われることは、よりグローバルな意味での伝統文化保存や芸術の進歩に繋がります。

4.次世代の芸術家を目指す青少年に若いうちからの活躍の場を与え、世界中に同じような立場で切磋琢磨する芸術家たちを知り、ワールドワイドな視点を得る機会を与えることで、若いうちから多文化共生の意識を持った人材の育成に貢献します。

5.異文化の伝統芸能とコラボレーションする本企画は双方の伝統芸能愛好家のみならず、従来の関心枠の外にいた顧客にも訴求効果があります。これにより、より広範囲の社会への伝統芸能浸透が可能となります。また、自国の伝統芸能の持つ特異性や大切さを改めて認識させます。

6.日本人の子供も京劇で共演します。外国人が自国の伝統芸能を学んでいることは双方の活動を継続する励みと なります。

中期目標

・海外団体との積極的な交流を増やしていき、オリンピック開催年に向けて国際機運が高まる中、注目度の高い影響力あるイベントに育成していきます。

・被災地も含めた他地域での設定での開催を目指します。

・被災地参加団体や海外参加団体を増やします。特に海外復興地域との連携、交流を強化します。

長期目標

・従来の「被災地支援」を前面に押し出したイベントではない所で彼らが普通に活躍することこそ、真に被災地の復興を象徴していると言えます。特別な枠組みを用意せずとも、彼らが参画できるような体制を整えていきます。

・海外のアーティストが被災地を訪問しやすい状況になる一助とします。

・日本のこども伝統芸能団体が海外に出張し、海外のこども伝統芸能と共演できるようにします。

・イベントを通して地域同士での長期的な文化交流が生まれる潮流をつくります。

・同イベントを通じて各団体の活動を活性化させます。